Mountain eLife #03
「山から街へ、至福のルート。おとなを癒すペダル旅」
三菱自動車のクルマがもつアクティブで力強い性能に加え、プラグインハイブリッドEVとして、よりパワフルで静かな走行を実現した「アウトランダーPHEV」(※1)。 電気自動車の特徴を活かし、山と自然を快適に楽しむシーンを紹介する今回のMountain eLifeでは、夫婦でのんびりと、そしてアクティブに過ごす休日にスポットを当てる。最近目にする機会が増えてきた話題のe-Bike(※2)をアウトランダーPHEVに積み、東北の自然豊かな観光地へと向かう。クルマとe-Bikeの掛け合わせで広がる、新たな旅の様子を見てみよう。
(※1)”PHEV”とは
プラグイン・ハイブリッド・エレクトリック・ビークルの略で、ハイブリッド=HVと電気自動車=EVの長所を兼ね備えながらも外部充電(プラグイン)も可能な新時代のクルマのひとつ。
(※2)e-Bikeとは
電動アシスト自転車。その中でも日常の使い勝手を重視した軽快車タイプ(いわゆるママチャリ型)に対し、重量・変速ギヤの違いによってスポーツ走行が可能なカテゴリーが「e-Bike」と呼ばれている。e-Bikeは主に「ロードバイク」、「クロスバイク」、「マウンテンバイク」などに分類される。
e-Bikeを2台載せても余裕があるラゲッジスペース
「旅先に自転車を持っていければ・・」と思う人は少なくないかもしれない。自転車があれば、クルマでは入れない路地や遊歩道を走れるし、街中でも行く先々でコインパーキングを探す必要がなくなる。しかしながら、その想像がなかなか実現しない要因のひとつが「自転車をどうやって運ぶか」という問題。自転車を載せたはいいが、旅の荷物が載らなかったり、運転席や助手席が全くリクライニングできないなんていう窮屈なドライブはしたくない。アウトランダーPHEVの後部座席を倒してラゲッジスペースを広げれば、大切な自転車を積載してもまだその脇にスペースができ、大人2人が数泊の旅で使用するバッグやギアは十分に載せられる。これで旅先にe-Bikeを連れて行くことができる!さて、あとは何をするかだ。
エレクトリックテールゲートはリモコンキーのボタンで自動開閉が可能。手動で開け閉めする手間を省けるこの機能は、使い慣れるとかなり重宝する
スポーツバイクサイズの自転車を2台載せても、その脇にバッグなどの荷物を積めるスペースがある。数泊分の荷物を一緒に積んでも十分なサイズ
※画像はガソリンモデルのため、PHEVでは一部仕様が異なる。
アウトランダーPHEVの純正アクセサリーの中に、ベースキャリア(MZ532019)とサイクルキャリアアタッチメント(MZ533098)がラインアップされているが、最大積載量の関係で自転車を積載できない可能性があるので事前に確認が必要
前後のモーターで4輪の駆動力を最適制御することで、路面状態や走行状況により4つのモード(NORMAL、LOCK、SNOW、SPORT)を選択することができる。今回の旅の道中でも路面積雪がみられたが、滑りやすい路面に特化してチューニングされた「SNOW」モードの駆動力配分により、安定した走行を続けることができた
遠出が楽しみになる、アウトランダーPHEVの思いやり機能
貴重な週末を有効活用するために、遠方に出かける時は日が昇る前に出発することも少なくない。冬場の冷え切った車内に乗り込んだときの、あのヒヤッとした感覚はお分かりになるだろう。そんな時にうれしい機能が、ステアリングヒーターとシートヒーターだ。スタートボタンの次に真っ先に押してしまうこの2つボタンは、寒い季節には欠かすことのできないルーティーン機能となってしまった。気温によっては、シートヒーターを使えば意外と暖房が要らないこともあるので、駆動電力の節約にも一役買っている。また、後続車のライトを感知して眩しさを軽減してくれるルームミラー機能や、走行環境を判別してハイビームとロービームを切り替えてくれたりと、ドライバーにそっと寄り添い夜間走行をサポートしてくれている。
ドライバーにとって寒い時期の運転のストレスは、何と言っても乗り出しのハンドルの冷たさ。ボタンを押せばすぐに温まり始めるので、乗車して間もなく運転を開始することができる
座席のクッションとシートバックをすばやく温めてくれる。運転席と助手席でそれぞれ独立したボタンになっていて、HI・LOWの温度調整もできる
後続車のライトを感知するとルームミラーの反射率をコントロールして眩しさを防いでくれる「自動防眩ルームミラー」。夜間の高速道路でも重宝する機能
雨や雪が降り出すと自動感知し、その強さに応じてワイパーの速さを調整してくれる「雨滴感応オートワイパー」は、長時間の運転では意外と助かるサポート機能
仮眠をとったら自然の中に出かけよう
週末に出かける時、渋滞を避けるために、まだうす暗い時間帯に出発する人は多いだろう。今回も予定より早く到着したので、明るくなるまで仮眠をとることにした。アウトランダーPHEVは、e-Bikeを2台積んでいても1列目のシートをリクライニングすることができる余裕がある。また、蓄えた電気を使ってエアコンやシートヒーターが使用でき、エンジン音のない静かな空間で休息をとることができる。移動手段としてだけでなく、旅の居住空間としての快適性も兼ね揃えているところに、表情には見せない魅力を秘めている。日が昇ると、澄んだ空気の中で珈琲を淹れながら、夫婦の趣味であるバードウォッチングに出かける準備を始める。普段何気なくクルマで通過してしまっている里山でも、双眼鏡と野鳥図鑑を持って足を踏み入れれば、今まで気がつかなかった発見がまだまだ眠っているものなのだ。
e-Bikeを2台積んでいても運転席・助手席を仮眠のためにリクライニングすることができる。純正オプションの「ワンタッチサンシェード(MZ518087)」を使用して日差しを遮るとより快適に休息をとることができる
車中泊や仮眠などの際、「エアコンやシートヒーターはつけておきたいけど、エンジン音が気になる」という時にPHEVの真価が発揮される。EVモードにしておけば静かな空間が確保でき、万が一バッテリーが無くなりそうになれば、自動的にエンジン駆動に切り替え充電ゼロを防いでくれる
※エンジンをかけずに暖房を使用するには、メーカーオプションの「電気温水式ヒーター」が必要。
パーコレーターを使って淹れる目覚めの珈琲。普段から飲む朝の珈琲も、場所と道具を変えるだけで、その周囲に広がる時間の流れと楽しみ方に変化が起きる
割と身近にある自然でも、アーバンライフの時間軸では見過ごしてしまっていることが沢山ある。そのような自然との接点をつくる装置として、例えば双眼鏡ひとつ用意すれば野鳥というフィルターを通じて様々な気づきを与えてくれる
テントやコテージだけじゃないアウトドア旅の宿
“アウトドア旅での宿泊”といえば、何を想像するだろうか。オートキャンプ場でのテントやコテージ、車中泊などもよいが、風情ある自然に囲まれた温泉宿に身を委ねてみるのも悪くない。今回の旅では、日本百名山に数えられる安達太良山の麓、岳温泉にある温泉旅館に宿泊。ひんやりとした外気に触れながら源泉掛け流しの露天風呂につかったり、旬の食材を使って丁寧につくられた滋味深い会席料理をいただいたりと、その土地の自然の恵みや地元の方々のおもてなしの心を感じながら寛ぐ贅沢な時間がそこにある。翌日のe-Bikeのサイクリングルートも、事前にきっちりと決めておく必要はない。地元の人しか知らないスポットや巡り方など、現地で情報を集め、湯上がりのゆったりとした時間に地酒を酌み交わしながら旅程会議を開くのも楽しいもの。
宿の前にクルマが到着すると、仲居さんが出迎えてくれる。ウェルカムドリンクとしていただくお抹茶にココロもカラダも温まる
四季に移ろう景色を堪能できる庭付きの客室露天風呂。全国でも珍しい単純酸性泉を源泉とする効能豊かな天然温泉を100%掛け流しで堪能できる
就寝前のひととき、客室露天で温まり地酒を酌み交わす。「そうだ、明日はこのお酒の酒蔵に行ってみよう!」そういった出会いも旅の醍醐味
寝起きにさっと温泉に浸かり、ゆったりと部屋食でいただく朝食も心を和ませてくれる。いろどり豊かな自然の恵みを目と舌で堪能して1日の英気を養う
自転車という機動性、電動アシストという頼もしさ
宿のチェックアウトを済ませたら、いよいよe-Bikeの出番。タイヤを取り付け、充電しておいたバッテリーを装着すれば準備は完了。アウトランダーPHEVは蓄えたバッテリー電力を取り出せる100V AC電源が車内に2箇所あり、クルマで出かけるときにコンセントを繋いでおけばe-Bikeのバッテリーも走行中に充電できる。それにしてもe-Bikeの電動アシストはとてもパワフル。坂道をものともせずにグイグイ登る力強さを感じながら自転車を漕ぐ爽快感も味わえるのは、e-Bikeサイクリングならでは。今回は、宿で頂いた日本酒の酒蔵を見学したり、丘のてっぺんにある洋食屋さんにハンバーグランチを食べに行ったり、食後のスイーツを目指して走ったり・・と、旅にe-Bikeがあることで広がる行動範囲と体験を、限られた時間の中で存分に愉しむことができた。
アウトランダーPHEVの車内には「100V AC電源(最大出力1500W)」が2箇所あり、クルマに蓄えた電気を、さまざまな用途に使える。旅先でe-Bikeのバッテリーを消耗しても、クルマの移動中に充電ができてしまう
地元の日本酒「千功成」の酒蔵へ。山、水、米といったその土地の恵みと、その土地の人がつくりあげる地酒の奥深さに触れながら酒蔵の空気を味わう
e-Bikeでなければ漕ぐのを諦めそうな登り道でも、ずっと乗っていられる。サイクリングのハードルが下がると行動範囲は格段に広がり、楽しみが掛け算されていく
e-Bikeも人もエネルギーを消費したら充電するのは同じ。予約しておいた洋食屋さんに開店一番乗りで到着して、お目当ての肉汁たっぷりのハンバーグを堪能する
撮影協力 ヤマハ発動機株式会社 株式会社エイアンドエフ カリマーインターナショナル株式会社 花かんざし プティ リジエール パティスリーエソール 檜物屋酒造店 フォレストパーク安達太良 岳温泉観光協会 株式会社mt. inn
#01 たまにはゆっくり自然のなかで。
絆が深まる親子CAMP&HIKE
他の記事を見る