Mountain Challenge #04

HIKE & CLIMB
「雪景の森を抜け、切り立つ大氷瀑に臨む」

三菱自動車のクルマがもつアクティブで力強い性能に加え、洗練された都市型SUVとして都会に映えるデザインを目指したコンパクトSUV「RVR」。アウトランダーPHEVやエクリプスクロスにも採用されているフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が取り入れられ、前モデルに比べてより堅牢で力強いシルエットに生まれ変わった。登⼭プラスαのアクティビティに挑戦していく企画「Mountain Challenge」の今回のテーマは、そのRVRのマッシブなイメージによく似合う、冬のアウトドア・アクティビティ「アイスクライミング」。その名の通り、アイス=氷の壁を、両手に持ったアックスを使って登るのだが、すぐに始められるわけではない。まずは冬山登山からスタートし、靴まで埋まる雪道を歩き続けると、ようやく氷の壁が出迎えてくれるのだ。果たしてこのハードな道のりを越え、凍りついた滝の頂上に立つことができたのか。早速「HIKE&ICE CLIMB」の様子を覗いてみよう。

(※1)許可を得て登攀および撮影を行なっています。

  RVR

クルマというよりは”アウトドア用のギアの一つ

普段は街中の狭い道を走り、隣のクルマとの間隔を気にしながらコインパーキングにも駐車する。そういった都市生活を送りながら、「次の週末、どこの山に行こうかな」と考えている人にはもってこいの一台かもしれない。小柄で俊敏に動ける力強いRVRのボディは、都市と自然、その両方のニーズを満たしてくれるからだ。テントやテーブルを持って大人数でオートキャンプを楽しむ家族であれば、大きな収納力を持つアウトランダーPHEVやデリカD:5という選択肢もあるが、朝起きて、天気が良ければギアをさっと積んで赴くままに山へ向かってしまうようなあなたには、きっとこのクルマがマッチするだろう。また、パジェロやデリカD:5などで培われた、4WDの制御技術が注ぎ込まれているRVRは、悪路や積雪・凍結のある山道でも、その安定感は抜群だ。このクルマは、”街乗りのSUV”ではなく”アウトドア用のギアの一つ”、そう思える一台になるはずだ。

「Impact and Impulse」をコンセプトにフロントマスクのデザインが大幅に変更されたRVRは、まず、見た目がとにかくカッコいい。こだわりのギアの1つとして捉えたくなるほど アウトドア好きのココロをくすぐる外観

細い林道や積雪で狭くなった道での切り返しや、路肩に寄せての駐車にも、このコンパクトなボディのサイズ感や小回りが効く機動性がアドバンテージになる

座席の高さ設定とボンネットフードを前傾させた設計により、運転席からの広い視界が確保されている。また座席の設定高さが高いので、乗り降りもしやすい

乗り降りしやすい座席の高さとドア開口の広さは、シューズの履き替え時にも重宝する

ターンランプとLEDフォグランプはヘッドライト部から独立したかたちでバンパー部分にレイアウトされている。それにより独創的で引き締まった表情のデザイン性と視認性を両立させ安全性の向上にも繋がっている

冬山で遊ぶなら迷わずシートヒーターを

アイスクライミングをはじめ冬のアウトドアスポーツを愛好する人たちは、本格的な冬の到来を待ち望んではいるものの、決して”寒いのが好き”な訳ではない。駐車場で車に乗り込む時、暖房で室内が温まる前に座席をすばやく温めてくれる「シートヒーター」は重宝する。これを付けると、なんとも言えない安堵感に包まれる。さらに、アウトドアギアとしてRVRを使い倒すならば、スキー板やスノーボード、サーフボードなど、さまざまなレジャーアイテムをスタイリッシュに積載できるルーフレールもオススメだ。

シートヒーターのボタンを押せば乗車時にクッションとシートバックをすばやく温めてくれる。運転席と助手席それぞれ独立したボタンになっていて、HI・LOWの温度調整もできる

※)コンビネーションシート、運転席パワーシートとセットでGグレード車にメーカーオプション

どの席に座っていても心地よい開放感が得られる大開口のパノラマガラスルーフには、おしゃれなLEDイルミネーションもついている。ガラスはUVカット

(※)ルーフレールとセットでGグレード車にメーカーオプション

アイスクライミングを含めた冬山のアウトドアスポーツや夏場の川遊びを楽しむ人は、ラゲッジルームに濡れものを積み込むのに便利な純正アクセサリー「ラゲッジトレイ」を用意しておくとよい

8インチ画面のスクリーンに搭載された「スマートフォン連携ナビゲーション」によって、カーナビをはじめとする様々な機能が利用できる。Android™スマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、Android Auto™とApple CarPlayを使って、いつもの使いなれたアプリをタッチスクリーンで使用することができる

(※)メーカーオプション

ギア好きにはたまらないアイスクライミングの登攀道具

「アイスクライミング」は、人工的に作られたアイスキャンディーと呼ばれる氷瀑と、凍った自然の滝を登る2パターンに分けられる。今回のチャレンジは後者の方で、滝にアプローチするには、本格的な雪山登山を伴う。また、氷瀑といっても通常は流れる水なので、登れるほど硬く凍りつくかどうかは気象条件に左右される。たとえ表層が凍っていたとしても、氷が薄ければアイススクリューというロープを掛ける支点が打ち込めないため、登ることはできない。そういった意味で、アウトドアスポーツとしての実施条件は、岩を登るロッククライミングと比べても厳しくなるが、その反面、追求する面白さがあるとも言える。使用する道具も非常に多く、それらを揃えるだけでも出費はかさむが、ギア好きにはたまらないロマンも秘めている。

アックスは、垂直な氷の壁に対して力が最適に伝わるよう、大きくカーブしたシャフト形状になっていて、グリップは指をかけるためのハンドル形状になっている。登山では1本だけしか使わないことが多いが、アイスクライミングでは必ず両手に持つ

アイスクライミングでは、アイゼンは主につま先に近い前爪を氷に刺して登るため、登山で使用されるアイゼンよりも、よりテクニカルな前爪の調整や交換ができるものが使われる

アイススクリューは、登攀時に使用するロープを掛けていくための支点となるギア。パイプの表面がネジ形状になっていて、氷に穴を開けながら回転させてねじ込んでいく

ヘルメットも必須装備(目を保護するためのバイザーもあったほうが良い)。自らのアックスで破壊した氷やパートナーが落とした氷、そして自然に崩壊して転がってくるものから頭部を保護しておく必要がある

簡単には姿を現さない氷の壁

アイスクライミングをするためには、本格的な雪山登山もセットでついてくる。登山用の装備に、アイスクライミング専用の道具も加わるため、必然的に重量は増える。それらを2人で分け合い、足首くらいまで雪に埋まる山道を片道数時間かけて歩く。滝までのアプローチに時間を使いすぎるとアイスクライミングに使える時間が相対的に減り、体力が残っていたとしても時間切れで最後まで登れない可能性もあるため、ルートを外さないよう慎重に歩を進めた。雪道も深部に分け入るにつれて険しくなるため、状況を見極めて、アイゼンやハーネスを装着しヘルメットも被った。そこからさらに1時間くらい歩いただろうか、アックス無しでは登れないような急坂を登りきると、樹々の隙間から遠くに見えていた真っ白な滝が急に目の前にそびえ立っていた。

気持ちは前に進みたくても、雪山での歩みは慎重に。簡単に救助や搬送をすることができない環境下では、遭難、滑落、怪我、そして体力消耗のリスクを最小化した行動が必要となる

雪山の登山ルートではマーキングや踏み跡が見えないことも多く、道迷いのリスクもあるためGPSアプリを起動させ、ルートを確認しながらペース配分も考えて進む

雪山登山パートの核心部に差し掛かり、リュックサックからアイゼン、ハーネス、ヘルメットを取り出して装着。アイスクライミングだけではなく、雪山での登山経験を含めた総合力が試される

早く登りたい気持ちを抑え、まずはランチ休憩。緊張を和らげるためにも、パートナーとの息を合わせるためにも大切な時間

極度の不安と緊張感そして達成感

いよいよ、メインイベントの時間。目標はもちろん滝の頂上。鋭いアックスの先端が氷にきれいに刺さると「スパンッ」という小気味良い音が冷えた谷に鳴り響く。場所によって氷が白かったり青かったり、ザラザラもあればツルツルもある。一升瓶の中の日本酒のように、薄い氷のすぐ向こう側に水が流れているのが見えたり。「氷」といっても、これほどまでに色々な表情を見せるのかという感動がある。そして、ついに滝の頂上直下。氷の壁は垂直で、休ませてくれる場所はない。腕がパンパンに張り始めているのを感じ、振り下ろすアックスが自分の意思に反して真っ直ぐに刺さらないこともしばしば。そんな状況を乗り越え、極度の不安と緊張感に達成感が加わると、それは止めようのない笑みに変わるのかもしれない。「滝の頂上を射止めた!」と確信した瞬間、それがこぼれ落ちた。

滝の高さは約60メートル。ビルの階数にすれば20階の高さがあり、ロープ1本で登ると思うとそこそこの緊張感がある

氷にクライミングロープを掛けるためのアイススクリューを打ち込んでいく。この支点が万が一落下した際の安全装置となる

2人1組でパートナーを組み、互いのハーネスをロープで繋いで安全を確保する。クライマーとビレイヤーの役割を交互に交代しながら順番に高度を上げていく

自然の中で遊びつくしヘトヘトになっていても、迎えてくれるのがRVRだと安心感がある。衝突回避または被害軽減をアシストするシステム(※1)やアクセルペダルの踏み間違いなどの操作ミスをフォローする機能(※2)など、万一の時も搭乗者を守ってくれる機能を備えているからだ。フィールドに安全にアプローチするためのギアRVRは、また次のチャレンジに自分たちを連れて行ってくれるだろう


(※1)衝突被害軽減ブレーキシステム

(※2)誤発進抑制機能(前進時)
RVRは国が推奨する新しい自動車安全コンセプト「サポカーSワイド」対象車です。

今回登場した車種
RVR
●グレード:G
●乗員人数:5名
●ボディカラー:サンシャインオレンジメタリック
●内装色/シート:ブラック/スエード調素材×合成皮革、赤ステッチ
●全長×全幅×全高(㎜):4365×1810×1640
●最高出力(kW[PS]/rpm):102[139]/6,000
●最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):172[17.5]/4,200
●エンジン:1.8L SOHC16バルブ・4気筒 MIVEC(AS&G付)
●T/M:INVECS-Ⅲ 6速スポーツモードCVT
●駆動方式:4WD
●車両本体価格(消費税込):2,555,300円
●メーカーオプション
・有料色:55,000円
・パノラマガラスルーフ(LEDイルミネーション/UVカット機能付)+ルーフレール:121,000円
・コンビネーションシート&運転席パワーシート、運転席、助手席ヒートシーター:148,500円
・スマートフォン連携ナビゲーション:220,000円
・後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)[BSW/LCA]後退時車両検知警報システム[RCTA]:55,000円
・SRSサイド&カーテンエアバッグ:88,000円
●ディーラーオプション
・フロアーマット(ラグジュアリー):26,532円
・ETC:28,094円
・ドライブレコーダー:38,632円
・スキッドパッケージ(フロント/リア):83,446円
・トノカバー:13,486円
・三角停止表示板:3,300円
・ラゲッジトレイ:13,200円
*価格は消費税10%込み
*ディーラ―オプションは工賃込み

撮影協力 株式会社マウンテンワークス 株式会社エイアンドエフ スポルティバジャパン株式会社 カリマーインターナショナル株式会社

  RVR
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